私たちの社会には法律があり、法律を犯せば犯罪になり処罰の対象となりますが、
法律とはそもそも何なのでしょうか?
何のために法律は必要なのでしょう?
ここでは法律とは何か?について見ていきたいと思います。
(追記:記載内容について一部見直しを行いました。)
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
法律とは何か?社会のルールを定めたもの=憲法で保障された人権を守り合うためのもの
(出典「photoAC」)
法律は社会のルールを定めたもので、例えば人の物を盗んだり人を殺害したりすれば罪に問われますが、
そうした法律がなければ人間の社会は力づくが横行してしまい、弱肉強食の世の中になってしまいます。
また誰もが安心して暮らすことができるように、憲法では「基本的人権」が定められています。
「基本的人権」というのは「人間が人間として持っている当然の権利」のことで、
個人的な解釈になりますが、基本的には誰もが生きたいと思い、幸せを願い、自分の意志に従って生きたいと思うと思いますが、
そうした生きるための基本的な権利を誰からも犯されることのないように、憲法では全ての人に対して基本的な人権が保障されているのだと思います。
そして憲法は法律よりも上位に位置するもので、法律は憲法に基づいて制定されますが、
法律は社会のルールを定めたものであると同時に、他の人の「人権」を守るために、他の人の「人権」を犯さないように、
また自分自身の「人権」を守るために法律が定められていますし、法律は基本的人権を社会全体で守り合うために定められていると言えます。
法律とは何か?シンプルなものが望ましい?
(出典「photoAC」)
また法律は誰もが守らなければいけないものですので、本来は誰もが分かりやすいシンプルな法律が望ましいと言えます。
ただ現実的な状況として様々なケースが想定される中で、法律の条文だけで判断を下すことは難しく、
国会で審議された内容が判断材料になることもあれば、過去の裁判での判例を元に判断される場合もあります。
何かのルールを決めるとしても起こり得るケースは様々ですので、どうしても細かく内容を詰めていく必要がありますので法律の内容が複雑になってしまうことになります。
また社会が複雑になっていますので、それぞれの分野に応じた法律が必要になりますし、
過去の事件を元にそうした事件が今後は起こらないようにと法律が定められることもあり、法律の数が多くなり複雑になってしまう面もあります。
法律とは何か?完璧ではないもの
(出典「photoAC」)
ただ法律とはいえ完璧に整備されているかと言えば、日常生活の細かな点まで法律が網羅できているわけではありませんし、
法律が作られた当初は想定していなかった事件が起こることもあります。
また法律が作られた当初とは時代が変わることもありますので、現在の社会の状況に法律の整備が追いついていないという場合もあります。
法律と言っても人間の作るものですし、人間が完璧ではない以上、人間が作る法律も完璧なものはできないのかもしれません。
そう考えると法律さえ犯さなければそれで良いというわけではなく、法律に触れていなくても他の人との関係において、人としてやってはいけないことがあるはずで、
私たちは道徳心を育みながら良心に従って振舞うことが求められますし、最低限として他の人に迷惑をかけないように心掛けるべきと言えます。
終わりに
ちなみに憲法と法律には違いがありますが、憲法についてはこちらの記事をご参照ください。↓
法律は細かな規則がありますし、ある程度は私たちの生活を縛る面がある一方で、誰もが自分なりの人生や幸せを追いかける権利がありますし、
自分がそう思うのなら、他の人もそう考えているはずで、そうした基本的人権を社会で守り合うために最低限のルールを定めたものが法律と言えます。
とはいえ法律は完璧なものではありませんし、法律さえ犯さなければ何をやっても良いというわけではありませんので、
人としてどう生きるべきか?
そんな視点で道徳心を育むことも大切なことと言えます。