苦しみには実は意味がある 苦しみの本当の意味とは

人生には苦しみがつきもので、誰しも苦しみを避けたいと思いがちになりますが、

ただ苦しみには実は意味があるように思えます。

苦しみの本当の意味とは何でしょうか?

ここでは苦しみの意味について考えていきます。

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苦しみには実は意味がある 苦しみの本当の意味とは


(出典「photoAC」)

苦しいことや嫌なことで誰しも避けたいと思いますが、

苦しいことを経験することで、他の人の痛みやつらさが理解できるようになることに、

苦しみの本当の意味があると思います。

ドラえもんの名シーンで、しずかちゃんがお嫁さんに行く時に、

しずかちゃんのお父さんがのび太を評した言葉は有名です。

“あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。

 それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。”

そうした人間になるためには、

苦しみや不幸を経験することは避けては通れない道のはずで、

苦しみや不幸を経験していなければ、

人の痛みが分からない人間になってしまうことでしょう。

苦しみはそれを感じている瞬間は嫌なことには違いありませんが、

それは人間性を磨くことにつながるはずで、

人の痛みが分かる人間になるために苦しみが存在すると考えれば、

苦しみには実は意味があると言えると思います。

苦しみには実は意味がある 2:6:2の法則とは

また「2:6:2の法則」というものがあります。

それはそれは働きアリや働きバチの法則とも言われ、

アリの集団は、よく働くアリとサボるアリがどちらも2割ずつ現れ、

残りの6割は、働いたりサボったりする普通のアリになるという法則で、

その中からよく働くアリだけを集めても、サボるアリが現れてきて、

上記の2:6:2の割合になり、

またサボるアリだけを集めても一部が働きはじめ、

同じように2:6:2の割合になるそうで、

「2:6:2の割合はいつも一定に保たれる」という法則です。

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2:6:2の法則を人生で考えると・・・

この「2:6:2の法則」は人の組織にも当てはまると言われていますが、

私はそれは人生にも当てはまるものだと考えています。

人生のうち、本当に楽しい、嬉しいと喜べる好都合なことは人生の2割で、

人生のうち、本当に嫌だ、つらいと苦しむ不都合なことも人生の2割で、

残りの6割は、どちらとも言えない、

または受け取り方によってはどちらとも受け取れるような平凡なもので、

それは誰にでも当てはまることのように思えます。

その中から苦しい不都合なことを取り除けたとしたら、

それは一見すると、喜ばしいことのように思えます。

ただ不都合なことがなくなれば、楽しいこと、喜べることにも慣れが出てきてしまい、

楽しい、嬉しいと感じられることは減ってしまうでしょう。

また不都合なことに対して人の心が弱くなり、

残りの8割の、それまでは不都合だと感じなかったことに対しても嫌気が差してしまい、

結局は不都合だと感じることが2割出てきてしまうように思えます。(下図参照)

結局は苦しみなど不都合なことが無くならない理由が、

ここにあるように思えます。

また苦しみなどの嫌なことがあるからこそ、喜びもひとしおになると言えます。

そう考えると苦しみは、楽しみや喜びの隠し味と言えるようにも思います。

終わりに

一見すると好都合に思えることには、実は落とし穴があり、

一見すると無駄に思えることには、実が意味があるのかもしれません。

苦しみを取り除ければ、一見すると好都合に思えても、

実際には苦しみが完全に取り除かれることはないように思えます。

また苦しいことは嫌なことで、一見するとその時には不必要なことのように思えますが、

苦しみを経験することでこそ、人の痛みが分かる人間になれるはずです。

それはしずかちゃんのお父さんが言っていたように、

“いちばん人間にとってだいじなこと”ではないでしょうか。

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