「自分らしさ」とよく言われますが、その「自分らしさ」とは何なのでしょうか?
自分らしさは何かと聞かれると、私自身はすぐに答えることは難しいですし、
自分らしさを見つけることは難しいことのように思えます。
ここで少し、自分らしさとは何なのか?というテーマで考えてみたいと思います。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
自分らしさとは?誤解しないでもらいたいこと
(出典「イラストAC」)
「自分らしく生きる」という時に誤解しないでもらいたいことがあります。
私自身は「自由」という言葉には、どこか自分勝手を想像するような甘い響きがあるように思えます。
もちろん本来の自由には責任が伴うと言われますが、
単に「自由」という言葉を聞くと、
そこにある「責任」という面にはあまり目が向かないように思えます。
ただ本来の自由主義というものは、権力や抑圧からの自由を意味すると私自身は認識していて、
その自由には、本当は「権力からの」とか「抑圧からの」という
枕詞(まくらことば=前置きの言葉)があるはずです。
その枕詞が抜けていると、「自由」という言葉は自分勝手を想像させてしまうように思えます。
同じように「自分らしさ」ということも、自分勝手を意味するものではないはずで、
そうした誤解をして欲しくないとまず思います。
個人的には他の人と良い人間関係を築いていこうとする場合には、
自分勝手はあまり貫くべきではないと思いますし、少なくともタイミングは合わせるべきだと思います。
例えば待ち合わせの時間に、相手があまりに遅れてきたら誰でも不快感を抱くと思いますが、
それなら行き過ぎた自分勝手は慎むべきですし、
人間関係の中では相手に合わせるべきことがあることは確かだと思います。
→善悪とは 個人としての善悪から、集団や組織の善悪、社会全体の善悪
人生の順調度で変わる自分らしさ
また人間は置かれた状況で、精神状態は変わってくるものだと思います。
簡単に言えば、自分の人生が順調なら、明るく元気に社交的に過ごせますが、
自分の人生が不調なら、どこか元気がなく暗くなってしまいがちで人を避けがちになると思います。
それは誰でもそうなると思いますが、
順調だった頃の明るい元気な自分の姿だけを、
自分らしさだとは思って欲しくないとも思います。
人生は好調な時もあれば不調な時もありますし、それによって人の精神状態は誰でも変わります。
それは他の人に受け入れられたいという本能的な欲求を、人は誰でも抱えていることで、
上記のような精神状態の変化があるのだと思います。
そして良い時の自分も悪い時の自分も、
どちらも本当の自分であることは確かなことだと思いますし、
自分にとって都合の良い自分だけを望んでも、人生はずっと楽しいことばかりではありませんし、
個人的にはむしろ不都合な自分に向き合うことが大切だと思いますし、
それが本当の心の強さだと思います。