目次(複数ページに分かれた記事もあります)
それぞれの科目を勉強する意味とは
国語について
(出典「photoAC」)
ここからは各科目ごとに勉強する意味を考えたいと思いますが、
まず国語ですが、人と人とのコミュニケーション能力を高めるためのもので、
相手の人が言っている意味を理解し、自分の言いたいことをきちんと相手に伝える力を育むのが国語と言えます。
また話の論点を「点」で抑えていなければ、相手に言いたいことが伝わらないこともあります。
簡単な遊びで、誰が、誰と、どこで、何をした、といったものを、
それぞれ伏せながら書きこんで、全てを見ると変なものになっている、という遊びがあると思いますが、
まさにそうした点があやふやな場合には、誤解が生まれることがあります。
例えばこちらがAさんのつもりで言ったのに、ハッキリと伝えないばかりに、
相手がBさんだと受け止めてしまえば、話に食い違いが生じてしまうことになります。
そうした意味でも、何が、どこでなど「5W1H」と言われる、
Why(なぜ)、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、How(どのように)
といった点を明確にすることが国語では求められる面があります。
自分が伝える場合にはそれらを抑えて伝えることが必要ですし、
人の話を聞いて分からない場合には、これらの何が分からないのか、
それを伝えて相手の話を理解しコミュニケーションを図ることが必要とされることになります。
数学について
(出典「photoAC」)
数字を扱う数学ですが、人にだまされないためにという意味では、
もしも足し算や引き算が分からないと、お金を払う時に相手にごまかされればそれが分からないことになります。
また算数や数学の考え方は、「論理的な考え方」になります。
例えば、三角形の三つの角度を合計すると180°になりますが、
ある角度が30°である角度が60°であれば、
もう一つの角度は180°-30°-60°=90°になります。
三角形の全ての角度の合計が180°になるという法則と、二つの事実(角度)から答えを導きだしているわけですが、
事実や根拠(ここでは数学の法則)から、上記のように結論を導き出す考え方が論理的な考え方で、
論理的な考え方は数学だけでなく、人に言葉で何かを説明する時にも活用できる考え方で、
数学はそうした論理的な考え方をすることに役立つ学問と言えます。
理科(化学・物理・生物)について
(出典「photoAC」)
理科は科学的な分野を扱う学問ですが、自然界に存在するもの、
例えば宇宙のこと、地球の成り立ち、生物の謎など明らかにする学問とも言えますし、
引力の法則など、自然界の法則を解き明かす学問でもあります。
また授業では様々な実験を行うこともありますが、
これとこれを反応させたらこうなる、という自然の法則が分かっているからこそ、
その自然の法則を活用した技術が作り上げられる側面もあります。
現在の私たちの生活は、科学技術に支えられていますが、
そうした私たちの生活を支えている、科学技術の基礎となる学問を学ぶものが理科になります。
また科学的な発見は時間が経ち、技術の実用化が進めば、
多くの人たちの生活を変えることもありますので、
理科を学ぶことは、そうした研究者を生み出す土壌を育んでいる面があると言えます。
また子供の頃には、色んな疑問があったと思います。
空が青いのはなぜだろう?雲はどうやってできるんだろう?
そんな身近な疑問に答えるのも科学の分野で、
空が青いのは、大気中に存在する空気の分子が太陽の光のうち青い光を反射するからなのですが、
(ただ反射するだけでなく複雑な反射を繰り返し、空全体が青く見えることになります。)
もっと簡単に言えば、細かな青い粒が空にたくさんあるから、と言い換えることはできるのかもしれませんが、
そうした身近な疑問に答える学問が理科と言えます。