強さとは何か?人としての本当の強さとは?

強さとは何なのでしょうか。

私自身は、自然に生きる動植物を見て、

その強さを感じることがありますが、

ここでは、まずはそうした点から強さを考えてみて、

人としての本当の強さは何か、ということを考えていきたいと思います。

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強さとは何か 自然界の生き物から考える、人としての本当の強さとは


(出典「イラストAC」)

私自身は、植物を見ると強さを感じます。

「雑草魂」とよく言われますが、

アスファルトのすき間からでも、黙々と伸びている植物を見かけることがありますが、

私たち人間の場合には、とかく他の人と比べてしまい、

あっちが良い、こっちは嫌だ、

そんなグチや文句を言うのかもしれません。

ですが植物はそうではなく、他との環境を比べるわけでもなく、

「ここで生まれたから生きるんだ」

そんなたくましさを感じます。

もちろん植物には目も耳もないために、

他と比べることがそもそもできない、ということもありますが、

耳や目という発達した器官があるがために、

私たち人間は、心を揺らしてしまうのかもしれません。

そういう意味では、「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿がありますが、

余計なものを見ずに、余計なことを聞かずに、余計なことを言わずに、

必要以上に心を揺らさず、

ただ無心に自分の目の前のことに対処することは強さだと思います。

またそのためには、必要以上に将来のことを考えすぎず、

過去のことは反省して修正するとしても、

必要以上にクヨクヨと後悔しないことは、

きちんと目の前のことに対処できる精神状態を保つことにつながるように思います。

また自然と共に生きる動物にも強さを感じます。

自然と共に生きる動物は、厳しい生存競争にさらされた日々を送っています。

そんな中で、水を飲むだけでも簡単なことではなく、

周りに注意しながら水を飲む場面を見ることがあります。

そういう意味では、ホッと一息つける瞬間があったとしても、

そうした楽な状態がいつまでも続くものではないことを、彼らはすでに知っているように思えます。

そういう意味では「楽」という状態が、

一時的なものでしかないことを理解して腹をくくることは、強さだと思います。

また水を飲む、巣を作る、という何かの作業だけに集中しすぎて、

周りに対する注意がおろそかになれば、危険にさらされることにもなりますので、

何かをしていても、全てに対してバランスよく神経を研ぎ澄ませていることでしょう。

そういう意味では、何事にも偏らずバランスよく全てに気を配ることは、強さなのかもしれません。

また自然に生きる動物は、生き抜くだけでも難しく、

生き延びていくほど、生きることの厳しさを感じるのかもしれません。

ただ生き延びていくほど、生きることの楽しみや喜びも味わうはずで、

生きることの楽しみも喜びも、厳しさも苦しみも、

思い通りにならないことがあることや、どうしても避けられない哀しみがあることも含めて、

全てをあるがままに受け止めることが強さのように思います。

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強さとは何か 人間関係における人としての本当の強さとは


(出典「photoAC」)

私自身は、人が我を押し通す姿には、人としての強さを感じません。

善悪に関する記事で書いたことにもなりますが、

善悪とは何か?個人や集団の善悪と、善であろうとすることで起こす悪

もちろん自分自身の心の内は主張すべきですが、

誰にも言い分や都合がある中で、我を押し通しすぎれば、

他の人の言い分や都合と衝突することが考えられますが、

衝突を生み出すような、自分の都合や欲望だけに偏った状態は「悪い」状態だと考えています。

それよりも自分の都合や欲望を、

他の人の都合や欲望と調和を取ることが重要だと考えていますし、

特に自分自身が間違っていても、それを押し通すようでは、

それは自分自身がきちんと見えていない状態のように思えます。

江戸時代の米沢藩主の上杉鷹山(ようざん)は、

「過ちを改めるに憚(はばか)ることなかれ」という言葉を重んじて、

米沢藩を治めたと言われますが、

私自身は、そうした「しなやかさ」にこそ強さを感じます。

またそのためには、自分自身を必要以上に正当化せず、

自分自身を客観的に見通して、

自らの過ちを認める素直さと勇気が必要になりますし、

必要以上に自分自身を卑下(ひげ)することなく、

バランスよく自分自身を見ることも強さに含まれると考えられます。

また同じような意味になりますが、強がりと強さは違うものと考えています。

これまで私の考える強さを書いてきましたが、それらをまとめると、

・必要以上に心を揺らさないこと

・楽な状態が一時的なものでしかないことを理解すること

・何事にも偏らずバランスよく全てに気を配ること

・生きることの楽しみも喜びも、厳しさも苦しみも全てをあるがままに受け止めること

・我を押し通さず、他の人との調和を取り、自らの過ちを認められるしなやかさを持つこと

といったことになりますが、こうした心の強さは外に見える性質のものではないと考えています。

もちろん腕力などの強さは、外に見える性質のものにはなりますが、

心や内面の強さは、外から見えない性質のものだと考えていますので、

外に見える性質の「強がり」は、心や内面の本当の強さとは違うと言えると思います。

終わりに

ここでは強さについて考えてきましたが、

人類は文明の力を手にしたことで、生存競争では優位に立つことになりましたが、

厳しい自然の中で生きる動植物に比べると、

人間は誰しも弱い存在だと、個人的には考えています。

そのため他の動植物から本当の強さとは何かを考えて、

その上で人として本当の強さを考えました。

私自身、ここで書いてきたことを全て実践できているわけではありませんが、

目指すべき境地だと考えていきたいと思います。

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