差別は無くならない?差別意識の要因と私の中にある差別意識

差別の気持ちの正体とは?権力からの抑圧


(出典「photoAC」)

また私たちの社会は組織を作る上では上下関係がありますし、

人類の歴史には、権力を築いてきた歴史があります。

権力を集中させることで効率良く国を治められた面はあったかもしれませんが、

権力者に逆らうと自分がどうなるか分からない、という面はあったと思いますし、

現在でも独裁者は世界にいて、粛清(しゅくせい)されることもあります。

ある意味では恐怖や力による支配が従来から行われてきたはずで、

そうした権力の構図が人間社会にある中で、権力者に従わなければならない抑圧された気持ちは、

私たちの祖先もずっと抱えてきたと思います。

そうした抑圧された気持ちがある場合には、他者に対する攻撃性を持ちやすいようには思えますし、

その攻撃性は、立場の弱い人たちに向けられやすい面があるのではないかと思います。

ただ人類の歴史は、権力の歴史でもありますし、

権力からの抑圧は、連綿(れんめん)と続いてきたことも事実で、

現在の上の立場にいる人たちも、過去に抑圧を受けてきたと思いますし、

自分が抑えつけられてきたのに、

上の立場になってそれを自らやめることは、非常に難しいことに違いありません。

何を言いたいかと言えば、この権力の抑圧は、

現在の上の立場の人たちだけの責任とは言えないと私は思います。

ただできれば力づくでの支配といったことは、

徐々にでも抑えていく必要はあるのかもしれません。

また自由主義という考えもありますが、

「権力からの自由」「支配からの自由」「抑圧からの自由」

といった上からの圧力に対しての個人の自由については、これからも尊重されるべきだと思いますし、

こうした優れた価値観が、インターネットなどを通じて広まってくれること願ってやみません。

(あくまで「自由」には「権力からの」など前置きの言葉があるはずで、

 自分勝手を意味するものではないことは強調しておきたいと思います。

 →自由とは何か 本来の自由のあり方とは 自由の中の難しさ

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差別の気持ちの根源をまとめると・・・


(出典「photoAC」)

ここまで差別の気持ちの根源になっていると思われることを書いてきました。

・競争の原理とそこからくる不安

・群集心理による自分たちと他の人たちの区別

・権力からの抑圧による圧迫された気持ち

こうした気持ちは、誰でも心の奥底にあるのかもしれません。

また心には無意識の領域があると言われますが、

こうした気持ちも無意識の領域のことのように個人的には思えます。

「無意識」というのは、意識が無い状態ですので、

頭で意識してこうしよう、と思ったり行動したりすることではなく、

知らず知らずのうちに、ついそうした気持ちが動いてしまうことだと私自身は認識しています。

そして知らず知らずのうちに無意識から突き動かされる気持ちには、

本能的に突き動かされる衝動と同じように、抗(あらが)うことが難しいように思えます。

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