正義とは何か 本当の正義とは 正義に対する疑問と社会正義に必要な力


(出典「photoAC」)

正義や悪という対立軸がありますが、

正義は相対的なものだと言われることもありますし、勝った方の言い分だと言われることもあります。

ただそれは本当の正義なのでしょうか。

本当の正義とは何なのでしょうか。

ここでは正義について考えていきたいと思います。

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正義とは何か 本当の正義とは

正義とは何か?と考える場合に、

まず正義ではない状態を考えてみたいと思いますが、

私の中では正義ではない状態は、

力が物を言い、力づくがまかり通る状態だと考えています。

例えば何も悪いことをしていないのに、力がある人に横暴に振舞われ、

それなのに力がある人を罰することができなければ、

それは正義がない状態だと言えるように私自身は思います。

それが正義がない状態であれば、正義のある世の中はその逆で、

力があるないに関わらず、悪いものは悪いと、

悪いことをした人を罰することができる世の中が正義だと考えられますし、

力づくがまかり通らない状態が正義だと言えると思います。

正義とは何か 正義に対する疑問

ただ「勝てば官軍」と言われますが、現実には勝った方が正義を語る場合もあります。

歴史的にも勝った方の言い分が文書として残っている可能性はあるのかもしれませんし、

そのために負けた側が悪者として描かれていることは否定できないように思います。

勝ってこそ自分たちの言い分や都合が通りますので、

汚いことや卑怯なことをしてでも、勝つことが最優先になってしまうことがあるのかもしれません。

ただそうした正義は本来の正義ではなく、

「都合」と置き換えるとピタリとつじつまが合うと考えていて、

誰しも自分の都合や欲望を抱えていますが、

ある人にとって都合の良いことは、他の人にとって都合の悪いこともあり、

都合を「正義」と置き換えると、誰にでも正義があることになります。

またそれは個人だけではなく、集団にも当てはまることだと考えられますが、

そういう意味では正義という言葉は「都合」ではないだろうか。

そんな視点を持つことは、人を見る際にも自分自身を見つめる際にも必要なことなのかもしれません。

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正義とは何か 個人の正義と社会の正義


(出典「photoAC」)

そう考えると、正義というのは社会全体として成り立つとしても、

個人やある集団としての正義には、疑問があると言えるのかもしれませんし、

ある人やある集団が正義を掲げていたとしても、

それがその人たちの「都合」や「損得」であるケースは多いと考えられます。

本来の正義であれば、他の誰が見ても筋が通っていて、納得できるものだと思いますし、

そうした本来の正義は、誰かの立場や損得を超えた、人間社会全体に行き渡るもののはずですが、

ある人やある集団だけの「都合」や「損得」であれば、

他の人や他の集団にとっては、それは正義だとは受け入れられないものも多いと考えられます。

個人や集団が主張できるのは正義ではなく、それぞれの意見や考えだけであって、

それが正義かどうか判断するのは、第三者でしかないのかもしれません。

また何かの主張が正義だと思い込むことにも危険があるのかもしれません。

私自身もそうですが、誰でも自分が正しいと思いたいとは思うのですが、

そう思っていても人間ですので、いつしか自分の都合が上回ってしまい、

どこかで間違った方向性に突き進むと、

オウム真理教のように組織全体が間違った方向に進む危険性があると考えられます。

そういう意味でも、それぞれの人が主張できるのは意見や考えでしかなく、

正義だと思わずに自分自身にも多少の疑問を持つことで、

間違った方向に突き進む危険性を回避しやすくなるのではないかと思います。

正義とは何か 社会正義を成立させるために必要な力


(出典「photoAC」)

また「力こそ正義」とも言われます。

このことには二つの意味があると考えられます。

一つ目は「勝てば官軍」であるがゆえに、

勝つための力を持つことでこそ自分たちの主張や都合が通るという意味と、

二つ目は力のあるなしに関わらず、悪いものは悪いと、

悪いことをした人をきちんと捕まえ罪を償わせるためには、力がなければ無理なことで、

社会正義の実現のためには一定程度の力は不可欠だという意味の、二つがあると考えられます。

少なくとも社会正義の実現のためには、力が必要ないわけではなく、

一定の力という裏付けがあってはじめて実現できることだと考えられます。

ただ先ほども書きましたが私自身もそうですが、誰しも自分が正しいと思いたくなると思いますので、

それがいつしか自分たちの都合になっていないだろうかという視点で、疑問を持ち続けることは必要なのかもしれません。

終わりに

勧善懲悪ものの時代劇やアニメなどは、

力づくで自分たちの都合を押し通そうとする人たちに対して、待ったをかける主人公を見ると、

やっぱり世の中はこうでないと、とスッキリした気持ちにさせられることが多いと感じます。

私自身はそう感じますので、正義は力づくがまかり通らない状態だと考えていて、

それはあくまで社会全体としての正義であって、特定の個人や集団の「都合」ではないと考えています。

正義については様々な見解があると思いますが、

私個人の意見として受け止めていただければと思います。

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コメント

  1. 白石 惠子 より:

    ヒーローが悪者を倒すのが正義というものだと漠然とした考えしか持ち合わせてなくて、こちらの記事を読み納得致しました。ありがとうございました。