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足るを知るために必要なこととは 2:6:2の法則とその意味とは
また心の豊かさには、「足るを知る」という感覚が必要だと考えています。
そのために「2:6:2の法則」をここでは考えていきたいと思います。
それは働きアリや働きバチの法則とも言われ、これは人の組織でも当てはまると言われています。
アリの集団は、よく働くアリが2割になり、
サボっているアリも2割になり、
残りの6割は、働いたりサボったりする普通のアリになるという法則で、
その中からよく働くアリだけを集めても、サボるアリが現れてきて、
上記の2:6:2の割合になり、
またサボるアリだけを集めても一部が働きはじめ、
同じように2:6:2の割合になるそうで、
「2:6:2の割合はいつも一定に保たれる」という法則です。
人生にも当てはまる「2:6:2」の法則
この「2:6:2の法則」は、人生にも当てはまることのように思えます。
人生で本当に幸せだと思える経験は2割で、
人生で本当に不都合だ、嫌だと思える経験も2割で、
残りの6割の経験はどちらとも言えない、
または受け取り方によっては、どちらとも受け取れるもの。
私自身は人生はそうしたものではないかと考えています。
人生の不都合なことは誰にでも2割はあるのですが、
この2割の不都合なことを無くそうとしても、
残りの8割が自然と2:6:2の割合になって、
不都合なことはどうしても無くならないような、そんな気がします。(下図参照)
それは人の心理を考えてもそう言えるように思います。
例えば不都合なことを無くそうとすれば、人の心は弱くなると考えられますが、
その結果、これまではどちらでも受け取れる6割の経験を、
不都合なことだと捉えがちになると思います。
またお金や権力などで、幸せなことを増やそうとしても、
幸せなことが多くなれば、それだけ幸せにも慣れてしまい、
これまでは幸せだと思えていたことも当たり前になってしまい、
どちらとも受け取れる6割の中に埋没してしまうように思えます。
そうするとそんな生活の中で、本当に幸せだと思える経験は、
より刺激的な2割だけになってしまうのかもしれません。
そういった人間の心理という面から考えても、
人生にも「2:6:2の法則」は当てはまるように思います。
つまり体験したことをどう受け取るか、どう感じるか、
そんな人の「心のあり方」が「2:6:2の法則」を生み出すような、そんな気がします。
ハチやアリにもこうした法則があり、人間心理にもそうした側面がある。
そう考えると私には、「2:6:2の法則」は、
まるで抗(あらが)うことのできない、自然の法則のように思えます。
人生で起こる2割の不都合なことを無くすことができたとしても、
全体として少なくなった残りの8割の経験量から、
2割の不都合なことがどうしても出てきてしまって、
結局は不都合なことを無くすことはできない。
それは、どんな人であっても、
死ぬことから逃れることができないことと、同じことのように思えます。
また全体の経験量が8割に減ってしまえば、本当に幸せだと思えることは、
経験量が10割だった時に比べれば、減ってしまうと考えられます
逆に不都合なこと、嫌なことから目を背けることなく、全体の経験量が多くなれば、
それだけ本当に幸せだと思えることも多くなっていくのだと思います。
また不都合なことや、どちらとも受け取れる何気ない日常があるからこそ、
幸せなことがあった時の喜びも増すと考えられますし、
不都合なことは、幸せや喜びを感じるための隠し味のようにも思えます。
また痛みや苦しみ、悲しみを味わっていればこそ、
他人の痛みや苦しみ、悲しみが理解できるようにもなります。
そういう意味では、不都合なことには意味がありますし、
不都合なことを避けるのではなく、
不都合なことにも真正面から向き合う姿勢を持つことが、人生では大切なのかもしれません。
あとは、どちらとも受け取れるような、ありふれた日常の経験を
どう感じ取ることができるのか?
もしもありふれた日常に、幸せを感じることができたなら、
そんな人こそ、本当に豊かな人生を送れるのではないでしょうか。
終わりに
(出典「photoAC」)
心の豊かさについては、様々な意見があると思いますが、
ここではあくまで私の考えを書かせていただきました。
また心の豊かさについては、私自身がこう考えているというだけに過ぎませんが、
心の豊かさは、他力本願ではなく、自らの人生の中で充実感を得ること、
また同時に足るを知る感覚を身に着けること、
そこから何気ないありふれた日常にも、幸せを感じ取れることのように思います。
(追記;幸せについて書いた記事はこちらになります。↓)
またそれはガマンした状態でも無理した状態でもなく、
自然体でそうした状態になることが望ましいと言えるのかもしれません。
そうした心の豊かさは、私自身もなかなか実現することはできていませんが、
こうした心の豊かさを目指していきたいと思います。
コメント
なんとなくですが、理解できました。ありがとうございました。
コメントありがとうございました。