人間とは何か?人間だけが使うものと人間だけが作り出すもの

人間とは何か?群集心理に流され常識を作る生き物


(出典「photoAC」)

先ほど書きましたが、人間は群れを作って生きてきました。

そのために人間の本能には群集心理があります。

自分が何か新しいことをするよりも、他の人がやっていることと同じことをやる方が安心する面がありますし、

それが常識を作り出す側面もあります。

また人は愛を求めていますので、他の人に悪く思われたくない、

特に自分と直接関係する人に悪く思われたくはない、と誰でも思うものだとは思いますが、

そのために常識から踏み外すことを恐れがちで、常識に縛られがちな面もあるのかもしれません。

ただ性同一性障害で苦しむ方もいますが、常識が人を縛りつけて人を苦しくすることがあるのなら、

その常識を疑うことも時には必要なことなのかもしれません。

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人間とは何か?想像する生き物

「人間は考える葦(あし)である」とも言われますが、人間は想像する側面もあります。

過ぎ去った過去を想うこともありますし、まだ来ぬ未来を想うこともあります。

その想像が明るい感情を引き起こしたり、暗い気持ちを引き起こすように、

想像することで気持ちが変わることもあります。

またバブルは過去に何度も起こってきましたが、

土地などの値段が上がり続けるだろうという想像がそこにあったと考えられます。

また先ほど書いたように、人は群集心理に流される側面もあり、

他の人が同じ方法で稼いでいるからという理由でバブルは起こると考えられますが、

想像することと群集心理に流されることで、人は熱狂の渦を巻き起こすこともあります。

そういえばお金は「共同幻想」と言われることもあります。

みんながお金をお金だと思っていることで、お金として流通していると言われますが、

バブルもそんな共同幻想の一つなのかもしれません。

ただ想像力を働かせることで、人の痛みが分かるのも人間で、

ドラえもんではしずかちゃんのお父さんが、のび太を評してこう言っていました。

“あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。

 それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。”

そのためには自分自身が苦しみや辛さを経験していないと難しいかもしれませんが、

そういう意味では苦しみや辛さには、実は意味があると思いますし、

自分の人生で経験した苦しみを、他の人が感じていることを想像することで、

他の人の痛みが分かることは、想像することの優れた側面と言えるように思います。

苦しみには実は意味がある 苦しみの本当の意味とは

人間とは何か?考えて何かを創り出す生き物


(出典「photoAC」)

先ほどご紹介した「人間は考える葦である」というのはパスカルの言葉ですが、

人間は考えることで新しいものを創り出してきました。

古くから人間は道具を作りモノを作り、それらに改善を重ねる歴史を積み重ねてきて、

現在ではインターネットという文明の利器を使いこなしていますが、

人間が創り出すものは、何もモノだけではなく、思想や考え方、価値観が生み出されることもあり、

ヨーロッパでは人権や民主主義などの考え方が生み出されることになりました。

また芸術などの領域で新しいものが生み出されることもあります。

人間は考えて何かを創り、それが人の社会をより良くする、

ということを繰り返して人間社会は発展を遂げてきましたが、

新しい道具を創り出した時には、それを使いこなすまでに時間がかかることもあり、

人間の方が追いついていないという場合もあるのかもしれません。

人工知能やロボットの開発が進む中で、今後は人工知能やロボットとの向き合い方が課題になってくるのかもしれませんが、

考えて創り出したものに対しては、使いこなし方についても充分に考えた方が良いのかもしれません。

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人間とは何か?どれだけ文明が発達しても変わらない生き物

先ほど人間は考えて創り出す生き物だと書きましたが、

ただ私としては文明がどれだけ発達したとしても、人間の遺伝子までがそれほど変わるわけではなく、

人間としての根源的な生き方や価値観は、それほど変わることはないように思えます。

人はどこまでも愛を求める生き物でしょうし、生きがいを求める生き物でもあると思いますが、

それは人の社会の中で「役に立つ」ことから始まるように思えます。

人類はこれまでの歩みの中で、群れの中で認められる、愛されるためには、

その群れの中で「役に立つ」ことが求められてきたと思いますが、

現在でも人の世の中で愛される、認められるためには、人の社会の中で「役に立つ」ことが求められるはずで、

これからどれだけ時代が経ったとしても、その価値観が揺らぐことはないように思えます。

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終わりに

ここでは主に人間と他の生き物の違いから、人間の特徴を見ていきました。

人間は他の生き物との決定的な違いはありますし、そのために食物連鎖の頂点に立つに至っていますが、

他の生き物に比べると弱さを抱えた存在なのかもしれませんし、

また人間も大いな自然界の一員にすぎないことも確かなことだと思います。

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これからの人類は人類自身のために、自然との共存が求められてくるのかもしれません。

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